著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

高齢者の認知症予防にはパソコンの使用が効果的?

公開日: 更新日:

 インターネットの普及によって、近年では高齢でもパソコンを利用する人が増えているようです。総務省の統計では、60歳以上のインターネット利用状況は大きく増加していることが示されています。

 パソコンの使用は、ディスプレーに表示されている内容を理解することだけでなく、文字入力やマウス操作のために手を動かしたりと、かなり認知機能が駆使される作業と言えます。そのため、「高齢者における定期的なパソコンの使用は、認知症を予防するのではないか」と期待が集まっています。

 そんな中、毎日のパソコン使用状況と認知症発症リスクの関連を検討した論文が、2016年5月、オランダの出版社が発行するアルツハイマー病の専門誌に掲載されました。

 この研究は、認知機能障害のない高齢者27人(平均86.7歳、1日平均51.3分のパソコン使用)を対象としたものです。

 研究の結果、記憶の保存や形成、想起に関わるといわれている脳の「海馬」と呼ばれる領域の容積は、パソコンの使用が少ない人ほど小さくなっていました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁