著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

「オバマケア撤廃」大統領令で医療難民急増の可能性

公開日: 更新日:

 トランプ米大統領がサインした大統領令の中に、最大の公約のひとつだった「医療保険制度改革法(通称オバマケア)の撤廃」があります。

 これが本当に施行されると、最初の1年で1800万人ものアメリカ人が健康保険を失う恐れに直面しています。そんなリスクがあるのに、なぜ撤廃しなければならないのでしょうか?

 アメリカは日本のような「国民皆保険」ではなく、個人が雇用ベースで民間の保険に加入する仕組みです。一方、低所得者や高齢者のためには国の医療制度があります。その両方に当てはまらない中小企業で働く人や非正規雇用者などは、自分で民間の保険に加入するわけです。しかし、保険料が高額(月額1人3万~20万円)なのと、健康状態によって加入を拒否されることもあり、2010年のオバマケア施行前には無保険の人が16%(4900万人)もいました。

 アメリカでは、無保険で医者にかかると風邪で診てもらうだけで3万円以上かかります。無保険の人は、医療を全く受けられないと言っても過言ではありません。

 オバマケアは保険加入を義務付ける代わりに、加入者への財政援助を行い、保険会社には健康状態による加入拒否を禁じました。その結果、これまでに2600万人が加入し、一定の成功を収めたと評価されています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 4

    大山悠輔に続き石川柊太にも逃げられ…巨人がFA市場で嫌われる「まさかの理由」をFA当事者が明かす

  5. 5

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 8

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  4. 9

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 10

    タイでマッサージ施術後の死亡者が相次ぐ…日本の整体やカイロプラクティック、リラクゼーションは大丈夫か?