前兆のある頭痛は要注意 原因は“心臓の穴”かもしれない

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■片頭痛のある人の脳梗塞リスクは2倍

 実際、片頭痛がある人は、ない人に比べて脳梗塞の発症率が約2倍高いことが報告されている。特に、頭痛発作の前に視界にチカチカした光が現れたり、視野の一部が欠損したりする「前兆のある片頭痛」では、心房中隔に穴が残っているケースが多いという。

「片頭痛のある人は、一度は頭部MRIで検査をした方がいいと思います。それは20代、30代の若い人でも症状のない無症候性脳梗塞の白質病変が見つかることがあるからです。それで心エコーなどの検査で心房中隔の穴が見つかった場合、本格的な脳梗塞の発症予防としてカテーテル治療で穴を閉じるという選択肢もあります」

 カテーテル治療は太ももの付け根の静脈から細い管を挿入して、心臓まで到達したら器具を開いて穴を閉じる治療法。ただし、国内の成人の片頭痛患者は840万人といわれ、心房中隔に穴が残る人は5人に1人。すべての患者にカテーテル治療が必要というわけではない。対象になるのは「右左シャントが多い患者」。経食道エコーを使いバルサルバ負荷試験という検査で調べるという。

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