栄養指導のプロが指摘 減量目的の食事で「かえって太る」

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 さまざまな人種が住んでいる国ということに加え、経済状況にも差があり、クライアントごとの食事情は異なる。たとえばイスラム教徒ならラマダン(断食)があり、キリスト教徒ならイースター(復活祭)の時に食べるものが決まっている。それを大前提に、血糖値を下げなくてはならない。ここで重要になるのは、患者の「できること」を引っ張り出し、それを実行に移すための具体的な方法だ。

「『体重を減らして健康に』というアドバイスは、健康をむしばみます。ダイエットや“体重をコントロールするための行動”は、むしろ体重増加につながることが、複数の研究で証明されています。食生活の改善や運動によって、減量しなくても健康効果を得られるのです」(染原氏)

 幕内氏、染原氏の2人が「減量」を目標に掲げた食生活を否定する理由は、カロリー量を減らせば必然的に食事量が減り、体に必要な栄養素が量的あるいは質的に不足するからだ。

「減量を第一に考えた食事を続けると、体のエネルギー量が足らなくなります。でも痩せていくので、本人は減量に成功しているように思う。しかし、そのうち食べたいという欲求が出てきます」(染原氏)

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