「おはよう」言えず 青木美保は発声障害から復帰に10年

公開日: 更新日:

あの歌声では放送できません」

 出演した番組のディレクターにそう言われたとき、自分としては凄く頑張ったのに、それと結果は別物なんだと思い知らされました。

 結局、放送は録音の音源に差し替えられてしまい、その出来事をきっかけに治療に専念することにしたんです。それが2000年の年末でした。復帰までに10年もかかってしまうなんて思いもしないで……。

 そもそもは、00年の年明けに風邪をひいて、咳が1カ月ほど止まらなかったことに始まります。咳が止まってからは思うように声を出せなくなって、震えるというか詰まるような感じで、音程が取れないどころか「おはようございます」の「お」がスムーズに出ないのです。

「痙攣性発声障害」という病名が分かったのは、01年から一切の仕事を休止して医療機関を受診し始めてから4年が経ったころです。それまでは、どこへ行っても「声帯に異常はありません」と言われて、判で押したように「精神的なことからきているかもしれません」と言われるんです。もちろん飴だのお茶だの、いいといわれているものは何でもやりました。でも、良くなる気配はまったくありません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か