冬は「新型栄養失調」に注意 中高年の正しい食事法とは

公開日: 更新日:

「“若い頃に比べて太ったので肉は食べない”という人がいますが、間違いです。日常生活では一日に消費する総エネルギーの7割は、心臓の拍動や呼吸、体温維持などの基礎代謝に費やされます。中でも最もエネルギーを消費するのが筋肉です。筋肉が減れば基礎代謝は下がり、下がった分だけエネルギーが余ります。それが脂肪として体内に蓄積されて太る。中高年で太るのは30代をピークに筋肉量が減るからです」

 冬は新型栄養失調リスクに拍車をかける。体温を維持するため基礎代謝が夏より10%程度増えるため、カロリー・栄養素不足になりがちだからだ。“冬は動かないから食事は控えめに”は落とし穴だ。

「とくに気をつけたいのは40歳以上の中高年です。多くの科学データが40歳から70歳の間に食事量は約25%減ることを示している。本人は『昔と同じように食べている』と思っていても実は食事に偏りが生じやすくなる。必要な栄養素は取っていないことが多いのです」

 実際、70代のある男性の例だが、風邪だと思って市販の風邪薬を飲んだが症状が改善せず、そのうち悪寒が表れたので病院に行ったところ急性腎盂腎炎と診断された。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」