死因はがんに続き2位 ホントは怖い糖尿病の感染症

公開日: 更新日:

 今日は世界糖尿病デー。各地で糖尿病に関するさまざまなイベントが行われ、糖尿病への関心が高まる日だ。糖尿病の怖さは網膜症や神経・腎障害の3大合併症で語られることが多いが、身近な感染症を侮ってはいけない。日本糖尿病学会の調査によると感染症はがんに次ぐ第2位の糖尿病患者の死因。しかも、感染症による炎症が脳梗塞心筋梗塞、がんなどを起こしている可能性が強い。糖尿病治療専門医で「AGE牧田クリニック」(東京・銀座)の牧田善二院長に聞いた。

 糖尿病になると風邪インフルエンザ、水虫などあらゆる感染症にかかりやすくなる。

 急速に重症化することも多く、回復には時間がかかる。その間、血糖値が普段以上に上昇するので、糖尿病そのものも悪くなる。

「高血糖になると、好中球と呼ばれる白血球成分の機能が低下し、体内に侵入したウイルスや細菌を貪食する働きが低下するからです。また、細い血管の血流が悪くなるため、酸素や栄養が十分行き渡らず、細胞の働きが低下する。白血球も感染源に到達しづらくなります。薬も流れにくくなるので、その効果も弱くなるのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    全英V山下美夢有の「凱旋フィーバー」は望み薄…6年前の渋野日向子と決定的な違いとは?

  2. 2

    金足農・吉田大輝は「素質は兄・輝星以上」ともっぱらだが…スカウトが指摘する「気がかりな点」

  3. 3

    叡明(埼玉)中村監督「あくまで地元に特化したい。全国から選手を集めることは全く考えていません」

  4. 4

    中居正広氏に新事実報道!全否定した“性暴力”の中身…代理人弁護士は「出どころ不明」と一蹴

  5. 5

    東洋大姫路(兵庫)岡田監督「大学からは『3年で』と言われたけど、ナンボ何でも無理ですと」

  1. 6

    国民民主“激ヤバ”女性議員の選挙違反疑惑には党本部が関与か…ダンマリ玉木代表に真相究明はできるのか?

  2. 7

    清原和博さんの「思わぬ一言」で鼻の奥がジーン、泣きそうに。チーム内では“番長”とは別人だった

  3. 8

    嫌というほど味わった練習地獄と主力との待遇格差…俺の初キャンプは毎日がサバイバルだった

  4. 9

    例年の放送目前に「今年は27時間テレビないのか」の声が続々 2011年には中居正広氏に「女性に溺れる」との予言の因果

  5. 10

    巨人の正捕手争い完全決着へ…「岸田>甲斐」はデータでもハッキリ、阿部監督の起用法に変化も