糖尿病の新たな合併症「糖尿病性認知症」の症状と治療法

公開日: 更新日:

 糖尿病認知症は、最も多いアルツハイマー型と比較して、症状が違う。アルツハイマー型は記憶障害が初期から強く出る。買った物を忘れて同じ物を繰り返し買う、帰り道が分からなくなる、家族を認識できない、トイレの場所が分からない――といった、生活上で問題が生じる行動につながりやすい。

 糖尿病性認知症は、記憶障害より段取りを立てて実行する能力の障害や注意力の低下が典型的。料理ができない、歯磨きや洗顔ができない、洋服の脱ぎ着ができない、そしてボーッとする。

「アルツハイマー型は記憶力をつかさどる脳の海馬が障害されるのに対し、糖尿病性認知症は脳全体が障害される。糖尿病性認知症は、症状の進行が非常にゆっくりであることも特徴です。ただし、症状だけでの鑑別は難しい」

■軽症認知症と誤診も

 羽生医師が診ている糖尿病性認知症の患者のほとんどは、別の医療機関から紹介された人たち。患者が認知症を疑って医療機関を受診し、それらで認知症と判明したものの、どのタイプか分からず、羽生医師の外来へ、という流れだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  2. 2

    石田ゆり子ブームは終わらない? ベリーショートに賛否、脱「奇跡の50代」でも人気加速

  3. 3

    TOKIO国分太一「コンプラ違反」秘匿も次々に“セパ報道”で窮地に…復帰は極めて困難な道のりに

  4. 4

    作新学院・小針監督の「不適切指導」に私が思うこと 批判するのが“無難”かもしれないけれど…

  5. 5

    国分太一「すぽると!」降板は当然…“最悪だった”現場の評判

  1. 6

    巨人阿部監督 グチるくらいならいっそ「4番・坂本勇人」はどうだろう…“進退の決断”含めた4つの理由

  2. 7

    国分太一コンプラ違反で「周囲が感じていた異変」…過去にはガングロに"変身”して問題起こした有名人も

  3. 8

    田原俊彦「真ん中の足」「カッチカチ」下ネタ連発で退場危機…フジ問題でも“おまいう発言”で大ヒンシュク

  4. 9

    フジ再激震! オンカジ逮捕「ぽかぽか」演出担当社員が豪語していた夢との落差にア然

  5. 10

    長嶋茂雄さんは松井秀喜の背もたれをガーンと蹴っ飛ばし、「巨人の4番道」を説いていた