血糖上げずカロリー摂取 糖尿病高齢者はどう食べるべきか

公開日: 更新日:

 超高齢社会で、糖尿病を抱える高齢者が多い。血糖値を上げず、フレイル(虚弱)やサルコペニア(筋肉量減少による身体能力低下)を避けられる食事法は? 糖尿病の栄養療法の第一人者である駒沢女子大学人間健康学部健康栄養学科の西村一弘教授に聞いた。

 西村教授は、東京・東村山の緑風荘病院で糖尿病患者や腎疾患患者の食事指導を行っている。病院で実際に取り入れているのが、「中鎖脂肪酸」「パラチノース」「乳和食」だ。

 食事をして短時間に血糖値が急上昇し、正常値に戻ることを「血糖値スパイク」という。この血糖値スパイクが繰り返されると動脈硬化が進行、心筋梗塞脳卒中などの突然死を高める。血管が劣化している糖尿病の高齢者は、特に意識して血糖値スパイクを避ける食事をしなくてはならない。

 一方で高齢者の場合、フレイルやサルコペニアの問題もある。いずれも要介護状態を招きやすく、死亡リスクを高める。血糖値スパイクを避ける食事を意識し過ぎてフレイルなどを招けば、本末転倒だ。

「血糖をコントロールし、かつカロリーを摂取する食事として、この3つが非常に役立ちます。糖尿病では腎機能にも影響を及ぼしますが、タンパク質摂取に注意が必要な腎疾患患者さんにも、3つは有効です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  2. 2

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  5. 5

    人権救済を申し立てた国分太一を横目に…元TOKIOリーダー城島茂が始めていた“通販ビジネス”

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 8

    ソフトバンクに「スタメン定着後すぐアラサー」の悪循環…来季も“全員揃わない年”にならないか

  4. 9

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  5. 10

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明