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永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

<8>B型には及ばないものの…O型は胃がんにもかかりにくい

公開日: 更新日:

 しかしその後、中国や台湾で行われた大規模疫学調査でも、B型(とAB型)の胃がんリスクはO型とほとんど同じか、やや低いという結果が出ています。たとえば17年に上海から発表された論文によれば、A型はO型よりも1.2倍ほど胃がんのリスクが高い一方、B型とAB型は0.9倍、1.0倍となっています。また別の研究では、A型はピロリ菌感染が1.4倍も高いことが示されたのです。上海の血液型分布は、A型31%、B型27%、AB型10%、O型32%で、日本人の血液型分布と似ていることから、これらの結果は我々にとって参考になるはずです。

 ちなみに11年に日本で行われた小規模な研究によれば、胃がんにもっともなりにくいのがやはりB型(とりわけBO型)で、AA型がもっともなりやすい(BO型の1.9倍、OO型の1.4倍)という結果になっています。

 どうやら胃がんに関しては、A型が一番かかりやすく、B型がもっともかかりにくい傾向にあるようです。

【連載】O型血液は特別なのか?

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