膵がん5年生存率80%以上を可能にする「4つのポイント」

公開日: 更新日:

 膵がんは予後の悪いがんとして知られる。しかし、いくつかのポイントを知ることで、生存率を上げられるかもしれない。

「1センチ以下の膵がんの5年生存率は80.4%。この段階で見つけられれば、長期予後が期待できます」

 こう言うのは、飯田市立病院消化器内科・岡庭信司部長だ。2センチ以下で転移がないⅠA期の場合、5年生存率は54.1%。これより小さいがんを見つけるのは至難の業だが、決して不可能なわけではない。ポイントは次の通りだ。

(1)家族歴

「親、兄弟姉妹、子に、2人以上の膵がんがいると発症率は約7倍。この中に50歳未満の発症者がいれば、発症率は9倍に上がります」

(2)糖尿病

 発症率は2倍。

「初発時と、節制しているのに糖尿病のコントロールが悪くなった時は、膵がんを疑って検査を受けるべきです」

(3)膵管内乳頭粘液性腫瘍 膵臓には嚢胞性腫瘍という病気があり、その代表がこれ。自覚症状はほぼないが、膵炎を発症し腹痛や背部痛などで発見されることも。超音波検査やCTで偶然発見されるケースも増えている。これがあると、年間に1・1~2・5%の発生率で膵がんを発症することが分かっている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃