膵がん5年生存率80%以上を可能にする「4つのポイント」

公開日: 更新日:

 放置されがちなのが、腹痛。これらの消化器症状があったら、内視鏡検査だけではなく超音波検査を受ける。糖尿病があり、急激なコントロール不良が見られれば、その理由を探る。急性膵炎などは、治癒後も慎重に経過観察を受ける。

「現在、超音波では分枝拡張、5ミリ以上の嚢胞、3ミリ以上の膵管拡張は膵がんの高危険群として拾い上げるようになっています。今後は10ミリ以下の腫瘤像、膵管狭窄とその周囲の淡い低エコー領域もスクリーニングの対象にしていくべきです」

 超音波の精度は向上しており、高周波プローブでの拡大観察が可能な超音波観測装置であれば、膵臓をこれまで以上に詳細に観察できる。

 ただし、高周波の超音波を置いている検診医療機関はまだ多くない。疑わしいと思ったら、肝胆膵を専門とする診療科のある医療機関を受診することを勧める。超音波検査の認定技師がいるとより理想的だ。これらによって、1センチ以下の早期がんを発見できる可能性が高くなる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元小結・臥牙丸さんは5年前に引退しすっかりスリムに…故国ジョージアにタイヤを輸出する事業を始めていた

  2. 2

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  3. 3

    遠野なぎこさんは広末涼子より“取り扱い注意”な女優だった…事務所もお手上げだった

  4. 4

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  5. 5

    ASKAや高樹沙耶が参政党を大絶賛の一方で、坂本美雨やコムアイは懸念表明…ネットは大論争に

  1. 6

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 7

    世良公則、ラサール石井…知名度だけでは難しいタレント候補の現実

  3. 8

    自民旧安倍派「歩くヘイト」杉田水脈氏は参院選落選危機…なりふり構わぬ超ドブ板選挙を展開中

  4. 9

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 10

    フジの「ドン」日枝久氏が復権へ着々の仰天情報! お台場に今も部屋を持ち、車も秘書もいて…