声帯ポリープが…手術前に受けるべき「声の衛生教育」とは

公開日: 更新日:

「しかし、声帯ポリープは原因がはっきりしているので、それを改善しない限り、手術で取ってもまたできる。衛生教育は、声帯ポリープの治療として、さらに再発防止策として、非常に有効なのです」


■衛生教育の徹底で手術が不要になる

 角田医師ら国立病院機構の全国の11病院からなる感覚器研究グループは、手術前に声の衛生教育を行うことで声帯ポリープがどう変化するのかを調べた世界初のランダム化比較試験を実施。

 今月発行の医学誌「Laryngoscope11月号」に内容が掲載される。

 それは、手術の適応となった声帯ポリープ、声帯結節(声帯にできる炎症性の硬いこぶ)の患者200人を対象にしたもの。2つの群に分け、ひとつの群(98人)には、医師、言語聴覚士、患者によるチーム医療で啓発DVDなどを用いて声の衛生教育を行った。もうひとつの群(102人)には、声の衛生教育について書いたパンフレットを渡し、注意喚起した。

 2カ月後には、チーム医療群で、61.3%の人で声帯ポリープが消えていた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景