著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

年間2213人が肺炎で死亡 風邪やインフルエンザが入り口に

公開日: 更新日:

 インフルエンザの季節の到来です。私は毎年ワクチンを打ってもらっていますが、皆さんはどうされていますか。

「寝ていれば治る」は、若いうちだけ。年をとってくると、だんだんと重症化しやすくなってきます。もちろん死ぬことだってあります。

 2016年にインフルエンザで亡くなった人は、老若男女合わせて約1500人に達しました。多くは高齢者ですが、我々の世代も安心してはいけません。このうちの95人は中高年男性(40~65歳)だったのです。

 インフルエンザとよく混同されるのが「急性上気道炎」、いわゆる「風邪」です。インフルエンザと比べれば危険性はずっと低いのですが、それでも中高年男性17人が死にました。

 中でも、とくに気をつけなければいけないのが「急性喉頭蓋炎」と呼ばれるもの。急速に喉の腫れが進んで息ができなくなり、窒息死するのです。17人中9人は、これで死んでいます。

 とはいえ、インフルエンザも風邪も、そんなに怖い病気ではありません。それらが引き寄せる「肺炎」こそが、本物の恐怖です。なんと2213人の中高年男性が、感染性の肺炎で犠牲になりました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁