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永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

年間2213人が肺炎で死亡 風邪やインフルエンザが入り口に

公開日: 更新日:

 インフルエンザ風邪で弱った気管や肺は、病原菌にとって格好のターゲットです。ところが肺炎の原因となる細菌やウイルスは、種類が多いのです。

 しかも困ったことに、肺炎の症状はどれも同じで、目の前の患者がどの病原菌に侵されているのかを特定することは、現代医学をもってしてもかなり難しいのです。

 そのため原因菌が特定されるまでは、多くの病原菌に広く効く(逆に言えば特定の菌にはあまり効かない)抗生物質を使って治療を行うことになります。しかし肺炎の進行をうまく抑えることができなければ、原因菌が判明する前に命を落とすこともあるわけです。

 また、たばこを吸っている人は常に気管支や肺が荒れているため、肺炎でやられるリスクが高まります。1日20本吸っている人は、吸わない人の3倍もかかりやすいといわれています。

 肺炎から身を守るには、まずはインフルエンザや風邪にかからないことです。だからワクチンは打っておいたほうが、多少は安心できますよ。

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