言語発達に関連 上手にしゃべれるか否かを決める遺伝子も

公開日: 更新日:

「言語障害のある人はFOXP2遺伝子は転座など何らかの理由によって破壊されたと考えられています」(一石教授)

 転座とは染色体異常のひとつで、染色体の一部が切断されて、同じ染色体の他の部分に付着・融合することをいう。ヒトのFOXP2遺伝子に変異が起こると脳の発達異常が起こり、言語障害になるという。

 では、このFOXP2遺伝子はヒトにのみ存在するのか?

「そうではありません。脊椎動物には広く存在しています。例えばヒトとチンパンジーでは、FOXP2遺伝子がつくり出すタンパク質がアミノ酸2個分異なるだけであることがわかっています。つまり、この2つのアミノ酸の違いがしゃべれる脳になるか、否かの違いというわけです」(一石教授)

 実際に両者の細胞を培養させて比べたところ、ヒトのFOXP2遺伝子はチンパンジーのそれと比べて、61個の遺伝子を活発化させ、逆に55個の遺伝子の働きを抑えるとされる。

「サルに近い容姿を持つネアンデルタール人はしゃべれたのかという疑問がありますが、現代人と同じDNA配列を持っていることからしゃべる能力があったと考えられています」

 ちなみにこのFOXP2遺伝子は脳の発達に関係しているため、自閉症や難読症の引き金になるとの見方もあるという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  2. 2

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 3

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  4. 4

    長澤まさみの身長は本当に公称の「169センチ」か? 映画「海街diary」の写真で検証

  5. 5

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  1. 6

    樹木希林に不倫を暴露された久世光彦

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希またも“自己中発言”で捕手批判? 露呈した「人間性の問題」は制球難より深刻

  3. 8

    自転車の「ハンドサイン」が片手運転ではとSNSで物議…4月1日適用「青切符」では反則金5000円

  4. 9

    【独自】急死の中山美穂さん“育ての親”が今朝明かしたデビュー秘話…「両親に立派な家を建ててあげたい!」

  5. 10

    柳楽優弥「九条の大罪」23歳新人が大バズり! 配信ドラマに才能流出→地上波テレビの“終わりの始まり”