認知症の人にも効果あり「歯科VR」のメリット&デメリット

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 しかし、40代男性に歯科VRによる虫歯治療を施したところ15秒以上開口状態を保てたので、抜歯などの積極的な治療ができたという。

■麻酔、入院が不要に

「おかげで医療麻薬を使わずに済み、治療に伴う手間とリスクが減りました。医療側だけでなく患者さんの負担も軽くなるのは素晴らしいことです。今後、増加が予想される認知症の患者さんの歯科治療にも有効だと思います」(田中歯科医師)

「BiPSEE歯科VR」を手掛ける㈱BiPSEEの代表取締役で心療内科医の松村雅代氏が言う。

「歯科治療を嫌がる方にとって歯科受診には4つのハードルがあります。来院すること、待合室で待つこと、治療室に入ること、処置・治療を受けることです。それぞれのハードルを無理なく乗り越えるためのVRサービスを提供しています」

 例えば虫歯を削る機械音が聞こえる待合室は、不安や恐怖心を感じる。歯科医院に入ったときからVRゴーグルを装着すれば、その没入感によりおとなしく治療の順番を待っていられるという。

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