糖尿病の「基準値以下」でも心筋梗塞や脳卒中を起こす人は
                        
 ある40代半ばで心筋梗塞を起こした患者さんは、血糖値、血圧、総コレステロール、LDLコレステロールなどすべて基準値を下回っていました。しかしそれを詳しく見ると、健診を受け始めた35歳から、数値がいずれも徐々に上がっていて、「基準値を下回っている」といっても、「あと一歩で基準値を超えそう」な状態。
 しかし、本人の認識は「悪いところがない」というもの。どれか1つでも基準値を超えていれば、医師の診断と管理栄養士の食事指導を受けられ、何らかの手を打たなければならないという自覚が芽生えていたのかもしれないのですが、それがなかったのも彼の不幸な点でした。加えて、40歳前後から仕事が忙しくなり、健診をすっぽかすようになってしまった。
 結果、40代半ばという年齢で突然心筋梗塞を起こしてしまったのです。
 ガイドラインの基準値だけにとらわれていると、“本当の健康度”を見逃すことになりかねません。ほかの数値との組み合わせ、家族歴、仕事や家庭のストレスなど、さまざまな点をチェックして、「自分はどうなのか」を考えていくべきです。
                    

 
                             
                                     
                                        

















 
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
         
         
         
         
         
         
         
         
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                