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永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

赤ワインより強いと注目されるウイスキーの「抗酸化」作用

公開日: 更新日:

 意外にも最近は若者を中心にウイスキーが人気だそうです。そのため国産の高級ウイスキー(なぜか国産だけですが)は品薄状態が続いているそうです。

 健康情報に敏感な皆さんなら、ウイスキーが「エラグ酸」を豊富に含んでいることをご存じのはず。植物が持つポリフェノールのひとつで、ウイスキーを熟成させる木樽からジワジワと染み出てきます。それが最近になって、赤ワインのポリフェノールよりも抗酸化作用が強いらしいと注目を集めているのです。

 もうひとつ、エラグ酸にはがんを予防する効果があるといわれています。実際、細胞レベルやマウスの実験で、少しばかり抗がん作用があることが確認されています。ただし生身の人体でも同様の効果が得られるかは、まだはっきりしていません。

 エラグ酸に限らず、他のポリフェノールにも、大なり小なりがん予防効果があると考えられています。

 細胞内で発生する活性酸素の多くは、抗酸化酵素の働きによって無害化されますが、なかにはその防御網をかいくぐり、染色体のなかで守られているDNAを酸化してしまうこともあるのです。すると酸化された場所で遺伝情報が狂ってしまいます。

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