ミズイボ<1>スキンシップでうつる 乾燥肌だと再発しやすい

公開日: 更新日:

 イボはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によってできるが、ミズイボ(伝染性軟属腫)は「伝染性軟属腫ウイルス」というまったく別のウイルスが原因になる。

 ミズイボの見た目は、表面がツルツルしていて、みずみずしい光沢のある数ミリくらいの小さな皮膚の盛り上がりで、てっぺんが少しへこんでいる「臍窩(さいか)」という部分があるのが特徴だ。

 肌が触れ合うスキンシップでうつるので幼稚園児に発症が多いが、大人の性器周囲にできるミズイボは「性器伝染性軟属腫」として性感染症のひとつに挙げられている。性感染症専門施設「プライベートケアクリニック東京」(新宿区)の尾上泰彦院長が言う。

「ミズイボは、毛が生える部分の毛包から感染します。小児の場合は体幹にできることが多いのですが、性器伝染性軟属腫は性器、肛門周囲、太もも内側など、陰毛の生えている部分を中心に多発します。また、大人の顔面にミズイボが巨大化、多発した場合にはHIVの感染を疑います」

 HIVは、人の免疫の中心となるヘルパーTリンパ球(CD4細胞)という白血球などに感染し、免疫力を破壊していく。ミズイボは、CD4陽性リンパ球数が100/μ以下になると急速に巨大化し多発するため、HIV感染の疑いが分かるのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  2. 2

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  5. 5

    【埼玉・八潮市道路陥没「2次被害」現場ルポ】発生2週間、水は濁り死んだ魚が…下水放流地で見た河川の異変

  1. 6

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  2. 7

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

  3. 8

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  4. 9

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  5. 10

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”