ペニスの裏から黄白色のグミ状物質が…「タイソン腺」の謎

公開日: 更新日:

 性感染症専門クリニックでは「もしかして性病ではないか」と、さまざまな相談が持ち込まれる。「プライベートケアクリニック東京」(新宿区)を受診した20代男性の症例はこうだ。

「先生、ペニスの亀頭と裏筋の間にくぼみのような場所があるのですが、そこから直径5ミリほどの黄白色で硬めのグミのようなものが出てきました。心当たりがないのですが、何か病気をもらったのでしょうか」

 マジマジ観察しないと気付きにくいペニスの裏側の異変だが、珍しいことではない。尾上泰彦院長が言う。

「ペニスの裏筋は『包皮小帯』といいます。その左右に『タイソン腺』という分泌腺が開口していて、日本人男性の約50%に認められます。そこから黄白色チーズ様の脂肪性物質が分泌されています。その包皮小帯の真下にくぼみがあり、たまたまそこにタイソン腺が存在する人は、何年もかけてそのくぼみに分泌物がたまって塊になってしまうことがあります。それを尖圭(せんけい)コンジローマと間違って受診する人が時々います」

 尖圭コンジローマとは、性器や肛門に先のとがった小さなイボがたくさんできる性感染症。皮膚や粘膜の微小な傷からウイルスが侵入して感染する。一方、タイソン腺にできたグミのような物体は、生理的に分泌されている脂肪性物質の塊なので病気ではない。医療機関を受診すればきれいに取り除いてくれるという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」