脂質異常症での食事改善はLDLと中性脂肪で中身が少し違う

公開日: 更新日:

 コレステロールは、ホルモンの材料になったり、神経線維を覆って絶縁体のように働いて神経伝達をサポートしたり、人間の活動に欠かせませんが、それが多過ぎると、心筋梗塞脳卒中などを起こすことから、“悪者扱い”されやすい。

 皆さん、ご存じのように、コレステロールには善玉と悪玉があって、悪玉のLDLコレステロールは血管内にコレステロールを運び込む働きがあって、善玉のHDLコレステロールは血管内のコレステロールを回収して運び出す働きです。

 作用が逆で、LDLは高いのがダメで、HDLは低いのがよくありません。簡単にいうと、血管に脂をためて動脈硬化を進めるのがLDLで、改善させるのがHDLということ。これに中性脂肪が高い状態を合わせて、これらの異常の総称が脂質異常症です。

 LDLもHDLも、リポプロテインと呼ばれる物質で、リポプロテインは栗まんじゅうに例えるとイメージしやすい。真ん中にある栗が中性脂肪で、栗を包む餡がコレステロール。皮はアポタンパクと呼ばれる物質です。

 中性脂肪は分解されてエネルギー源になるので適度なら問題ありませんが、過剰だと、インスリンの働きを阻害し、糖尿病の一因に。余分な中性脂肪は脂肪として蓄積されますから、やっぱりよくありません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」