著者のコラム一覧
坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

飲めば痩せられる糖尿病の治療薬は誰でも服用できるのか?

公開日: 更新日:

 夏バテという言葉があるように、かつては夏は暑さで食欲がうせ、痩せてしまう人が珍しくありませんでした。スタミナをつけるために、栄養価の高いウナギを食べるなどして、対策を講じていたわけです。

 ところが今は正反対ではないでしょうか? 地球温暖化で気温は上昇しているものの、冷房が効いた屋内にいれば、“暑さで食欲が落ちる”ということは少ないでしょう。

 一方、暑い最中に外を出歩けば熱中症の恐れがありますから、できる限り車や公共交通機関を使った方がいいとなる。屋外での運動なんてもってのほか。結果的に、夏の活動量はぐっと減ります。いつもと同じように食事をする、または“スタミナ補給”とばかりにウナギや焼き肉を食べる。しかし、体はあまり動かさない。必然的に太りますし、筋肉量は落ちて体脂肪が増えます。

 また、これから気温が下がり、服を着込むようになって体の露出が減りますから、「太ったな」と気になっても、「服で隠れるからいいか」となってしまう人もいるでしょう。夏に増えた体重をそのままにし、あっという間に年末年始を迎え、忘年会や正月、新年会でさらに太る。来年の春、夏に「痩せなくては」と思うものの、行動が追い付かず、また太ってしまい、そして年末年始を迎える……。体重が増える負のスパイラルが出来上がってしまうのです。糖尿病脂質異常症のリスクも高くなります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  2. 2

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  3. 3

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  2. 7

    高市首相のいらん答弁で中国の怒りエスカレート…トンデモ政権が農水産業生産者と庶民を“見殺し”に

  3. 8

    ナイツ塙が創価学会YouTube登場で話題…氷川きよしや鈴木奈々、加藤綾菜も信仰オープンの背景

  4. 9

    高市首相の台湾有事めぐる国会答弁引き出した立憲議員を“悪玉”にする陰謀論のトンチンカン

  5. 10

    今田美桜「3億円トラブル」報道と11.24スペシャルイベント延期の“点と線”…体調不良説が再燃するウラ