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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

末期がんで激痩せには要因3つ 悪液質を避ける肉・魚と運動

公開日: 更新日:

 天地真理さん(67)や藤田朋子さん(54)ら人気女優のヌード写真集で世間をアッと言わせたことは有名でしょう。ヘアヌードの仕掛け人として有名な出版プロデューサーの高須基仁さんが、肺がんで亡くなったと報じられました。享年71。

 報道によれば、今年5月の検診で受けたX線検査で肺に影が見つかり、精密検査で肺がんと診断。すでに小脳など50カ所に転移していたそうですが、延命治療を拒否。今月17日に容体が急変し、家族にみとられながら亡くなったといいます。

 15キロも体重が減った体で7月には靖国神社を参拝したり、8月には遺作となった著書の発売イベントを行ったり。最期まで精力的で、入院していた病院では隠れてたばこを吸い、看護師に注意されたというのは、故人の人柄が偲ばれます。

 4年前に胆管がんで亡くなった川島なお美さん(享年54)しかり、大腸がんで命を落とした今井雅之さん(享年54)しかり。末期がんになると皆、痩せます。高須さんもそうです。

 がんが進行して激痩せするのは、いくつか理由があります。第1は、栄養源のブドウ糖の消費量です。がん細胞は、増殖のため大量のブドウ糖を消費します。本来は正常細胞を養う分も横取りするため、患者の体は痩せるのです。

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