自発的に勉強する子を育てるのに「やってはいけない」こと

公開日: 更新日:

「条件刺激は逆効果で、だんだん嫌になります。勉強に対して叱る、注意をするも条件刺激で、最初は書くのが嫌だから宿題が嫌だ、そのうち数学も丁寧に書かなくてはいけないから嫌だ、となっていきます」(道地氏)

 こうならないためには行動の「ABC」を知り、「C」を変えることだ。行動の「A」は「~の時に」(先行条件)、「B」は「~したら」(行動)、「C」は「~だった」(結果)。たとえば、「宿題の時間の時に(=A)」「文句を言いながらもやり遂げたら(=B)」「お母さんが、宿題をやり遂げたことを褒めてくれた(=C)」。

「『褒めてくれた』ということがBの行動の強化子になります」(道地氏)

 “強化子”とは心理学で使われる言葉で、要は、「よーし、やろう」と思わせるもの。もし、この行動の「C」の部分が「文句ばっかり言って答えが間違ってばかりじゃない」「宿題をやるのは当たり前でしょ」などと叱る内容であれば、「よーし、やろう」とは思わなくなる。

「心から褒め、それが本音であることが重要です。ネガティブなことはスルーして、明確に、肯定的に褒める。『静かに見守る』は、子どもに『何も言われないからやらなくていいか』と思わせかねません」(道地氏)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃