「亀頭包皮炎」は糖尿病の隠れた合併症 包茎なら要注意

公開日: 更新日:

 体のどこにでもいる常在菌のカンジダ菌(真菌の一種)。他の常在菌とのバランスが崩れ、性器に増殖すると「性器カンジダ症」という病気を引き起こす。頻度は少ないが、セックスが感染の原因になることもあり、男性は亀頭部や包皮が赤くなり、かゆみや違和感が出る「カンジダ性亀頭包皮炎」という病態になる。

 その性器カンジダ症の引き金になるひとつが糖尿病。男性では「糖尿病性亀頭包皮炎」を起こしていると合併しやすくなる。性感染症専門施設「プライベートケアクリニック東京」(新宿区)を受診した30代男性Aさんに表れた糖尿病性亀頭包皮炎の症例はこうだ。

「私は仮性包茎なのですが、ペニスの皮がおかしいんです。ここ2週間ほどペニスの先端の包皮に柔軟性がなくなり、勃起が起こると皮が伸びずに細かな裂けた傷がいくつもできて、なかなか治らないのです」

 小便をすると傷が多少しみるが、大したことはない。それより勃起をすると傷が広がり、軽い出血を伴い痛い。もちろんセックスはできなくなったという。尾上泰彦院長は「これは糖尿病患者さんのパンツの中の秘密」と、こう言う。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも