著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

米国の専門誌で報告 収入が増えると心臓病になりにくい?

公開日: 更新日:

 人の健康状態は医療だけでなく、社会環境にも大きな影響を受けることが知られています。その中でも「所得」は健康状態を決定しうる重要な要因です。収入が高い人では、低い人に比べて平均余命が長いことが報告されています。

 しかし、収入の継時的な変化と健康状態に関する研究報告は限られていました。

 そんな中、米国医師会の心臓病専門誌に、世帯収入の増減とその後の心臓病リスクの関連性を検討した研究論文が2019年10月9日付で掲載されました。

 この研究では、米国ミシシッピ州、メリーランド州、ミネソタ州、ノースカロライナ州に在住している8989人(平均53歳、女性43%)が対象となっています。研究参加者は、1987~89年と、93~95年の2期にわたり世帯収入が調査されました。この2つの期間(平均6年間)で、世帯収入が50%以上減少した人、変化がなかった人(収入変化が50%未満)、50%以上増加した人の3つのグループに分類し、心臓病の発症リスクを比較しています。なお、研究結果に影響しうる、「年齢」「性別」「世帯人数」「飲酒」「喫煙」などの因子について統計的に補正を行い解析しています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃