著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

バランスの良い食事は高齢者の心身の衰えを予防するのか

公開日: 更新日:

「フレイル」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。英語の「Frailty」が語源となっているそうですが直訳すると「虚弱」や「老衰」「脆弱」などを意味します。高齢者のフレイルといった場合、一般的には「加齢により心身が老い衰えた状態」のことを指します。

 バランスの良い食事は健康の維持に欠かせない生活習慣といえますが、食事バランスに配慮することでフレイルを予防することができるのでしょうか。日本疫学会誌2019年10月号に、食事バランスとフレイルの関連性を検討した研究論文が掲載されました。

 この研究では、群馬県草津町、および埼玉県鳩山町に在住している65歳以上の912人(平均75・6歳)が対象となりました。バランスの良い食事(主食、主菜、副菜を1日に2回以上食べる)の摂取頻度はアンケート調査の結果に基づき「毎日」「週に4回、もしくは5回」「週に2回以下、もしくは3回」の3つのグループに分類されました。

 年齢、性別、喫煙・飲酒習慣、糖尿病・高血圧の病歴などの因子について、統計的に補正して解析した結果、フレイル状態にある人は、バランスの良い食事を「毎日」摂取している人と比較して、「週に2回以下、もしくは3回」摂取している人で1・8倍、統計学的にも有意に多いという結果でした。

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