インフルが早くも流行の兆し 5つの薬の解熱時間の違いは

公開日: 更新日:

 B型は小児が感染すると重くなるが、成人感染は症状が軽い。

 昨シーズンに“隠れインフル”が流行語になったのは、風邪かと思って受診したらB型が見つかったため。その背景に簡単に診断できる簡易キットの普及があり、最近はB型が増加傾向だという。

「高熱を起こすのはA型で、一般にH1N1とH3N2の方が高い傾向があります」

インフルエンザ診療マニュアル2019-2020年シーズン版」によれば、どちらも最高体温は年齢が上がるにつれて低くなり、インフルのイメージ通りの39度以上になるのはH1N1で10代まで、H3N2で30代までだ。どちらも40代以上は38度台にとどまる。

 気になるのは、薬の治療効果だろう。種類は、タミフル、リレンザ、イナビル、ラピアクタ、ゾフルーザの5種類。A型におけるこれらの薬の平均解熱時間は、タミフル27.7時間、リレンザ32.8時間、イナビル27.4時間、ラピアクタ30.5時間、ゾフルーザ24.5時間とそれほど大差がないが……。

「パンデミック以降、タミフルとラピアクタについては、一定数、薬が効きにくいタイプのウイルスが検出されています。また、ゾフルーザはほかの4剤に比べて、体内からウイルスを減らす効果が高い。服用の仕方も、内服や吸入、点滴静注などさまざまなので、患者さんの状況やウイルスなどに応じて使い分けることが大切です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々