正月明けに寝苦しさや寝起き後の疲れが…夜間低血糖を疑え

公開日: 更新日:

「夜間低血糖になりやすいのはインスリンやSU剤(スルホニル尿素薬)で糖尿病治療している人です。ただし、糖尿病でありながら自分にその自覚がなかったり、糖尿病と知りながら放置したりしている人でも夜間低血糖は起こり得ます」

 2016年の国民健康・栄養調査によると、「糖尿病が強く疑われる者」と「疑いが否定できない者」の推定数は2000万人。「糖尿病が強く疑われる者」のうち、「現在治療を受けている者の割合」は76.6%(男性78.7%、女性74.1%)である。その数は男女とも増加しているものの、4人に1人は無治療であり、40代はとくにそれが目立つ。一般の人が考えているよりも多くの人が夜間低血糖による寝苦しさを経験している可能性がある。

「とくに年末年始の休暇明けのこの時期は要注意です。多くの人が体を動かさずに食事時間が不規則でおせち料理など糖質の多い食事と大量のお酒で過ごしてきたからです。血糖コントロールが乱れやすく、自分でも気づかないまま夜間低血糖を繰り返している可能性があるのです」

 夜間高血糖が怖いのは、致死性の不整脈が起こりやすく心臓突然死のリスクが高くなること。英国の大学の研究者がインスリン治療中の患者25人に対して低血糖発症時の不整脈リスクを調べたところ、夜間低血糖を起こしている人は正常な血糖値の人に比べて高く、その頻度は昼間の低血糖時よりも夜間低血糖時の方が高かった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも