腎臓<下>人工透析にならないための対策 3つのポイント

公開日: 更新日:

 腎不全が進行すると尿検査で(+-)(+)として表示されるのが「尿タンパク」。しかし、はっきり尿タンパクが検出されてからでは腎不全が急速に進むので遅すぎる。そこで糖尿病患者が注目したい検査項目が「尿中アルブミン検査(同時に尿中クレアチニン値も測定)」。「微量アルブミン尿」は糖尿病性腎症の早期に検出され、腎不全の進行を食い止めるには遅くとも微量アルブミン尿までの段階で治療をすることが大切という。一方で、糖尿病では尿タンパクが乏しいCKDも存在するので注意が必要だ。

■痛み止めは要注意

 高血圧が原因で起こるCKDの「腎硬化症」も、透析に至る原疾患では3番目に多い。

「腎硬化症は『細動脈硬化』といって、糸球体に血液を送る細い動脈を含めた小・細動脈に、高血圧による圧力がかかり続けます。血管壁が厚くなって血管内腔が細くなった結果、糸球体の血流が悪くなり、ネフロン数も減少します。そして、やがて腎臓そのものも硬く、小さくなります」


 腎硬化症では血尿はなく、尿タンパクも陰性か軽度にとどまるため、発見が遅くなるケースがある。早期発見のポイントはGFR(糸球体ろ過量)推算値の低下、長期にわたる高血圧の病歴、夜間尿の出現などだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    俺と巨人ガルベスの大乱闘の一部始終…落合博満さんのヘッドロックには気を失いかけた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  5. 5

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  1. 6

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか

  2. 7

    メジャー今オフにも「二刀流ルール」撤廃の可能性…ドジャース&大谷翔平に他球団のやっかみ集中

  3. 8

    “児童ポルノ”で衝撃逮捕!日本サッカー協会・影山技術委員長の素性…「精神的な負担を抱えていた」の声も

  4. 9

    奈良の鹿愛護会が語った現場のリアル…「シカさんをいじめるな!」の裏に横たわっている大問題

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発