腎臓<下>人工透析にならないための対策 3つのポイント

公開日: 更新日:

 動脈硬化を進行させる糖尿病、高血圧脂質異常症などの生活習慣病は、「慢性腎臓病(CKD)」の大きな発症リスクになる。血液をろ過し、尿をつくるという重要な働きをしている腎臓は、毛細血管の塊のような組織だからだ。

 特に、末期腎不全まで進行し、透析治療に至る最も多い原因は「糖尿病性腎症」。透析を受けている患者の39%が、糖尿病によって腎不全が引き起こされているのだ。

 糖尿病によって腎臓はどのように破壊されるのか。腎臓病と透析治療を専門とする「みたかの森クリニック」(東京都武蔵野市)の菊池太陽院長が言う。

「糖尿病では血糖が慢性的に高くなって、全身の血管に障害を与えます。毛細血管が毛玉のように丸まってできている糸球体という構造と、それを包む袋状の構造、袋からつながる尿細管をまとめて『ネフロン』といって、1つの腎臓に約100万個あるといわれています。糖尿病で高血糖の状態が続くと糸球体が壊れ、ろ過の不全が生じ、血行動態の異常も生じてネフロンも壊れ、ネフロンの数自体が減少して腎不全が進行するのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」