のど<下>風邪で痛みが出るのは正常 安易な咳止めは考え物

公開日: 更新日:

 風邪インフルエンザが気になる季節がやってきた。「私はのどが弱いから、すぐ痛くなる。風邪をひきやすいのだ」と思っている人も多いだろう。しかし、それはまったくの勘違い。のどは口から入った病原体を最初にシャットアウトするための“第一関門”だからだ。「池袋大谷クリニック」(東京都豊島区)の大谷義夫院長が言う。

「のどが腫れるのも痛むのも、免疫力が正常に働いている証拠。のどが弱いどころかむしろ強いのです。一般的に病原体がのど(上気道)で止まれば、風邪をひいたとしても症状がそれほどひどくなりません。比べて高齢者は圧倒的にのどが痛くならないし、風邪をひくことが少なく、病原体がいきなり下気道まで侵入して肺炎になってしまうことがよくあります。それは加齢とともにのどが老化して、免疫力が弱くなっているからです」

 のどが担っている免疫力の働きとはこうだ。鼻に異物が入らないように鼻毛が生えているのと同じで、のどから気管の粘膜には「線毛」という1000分の5ミリほどの細かい毛がびっしりと生えている。線毛の先端は粘液で覆われていて、常に口の方へとなびくように動いている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも