脳梗塞の意外なサイン…年を重ねて「背」が縮んだら要注意

公開日: 更新日:

 老親を見て「小さくなった」と感じることがあるだろう。その“変化”は、脳梗塞のリスクが高い状況かもしれない。

「高齢者で前かがみの姿勢になっている人は少なくありません。顔が下を向き、首の辺りから前かがみになっている場合は特に要注意です」

 こう指摘するのは、国立病院機構東京医療センター感覚器センター(耳鼻咽喉科学)の角田晃一医師だ。こういう高齢者が喉の違和感を訴えた場合、角田医師は脳梗塞の予兆を疑うという。

 角田医師が別の病院に勤務していた頃、耳鼻咽喉科の外来に82歳の男性が内科から紹介されてきた。患者は咽頭の異物感を訴えており、右へんとうの肥大が原因ではないかとのことだった。

「視診では首の前屈があり、首が短くなっている印象を受けました。口腔咽頭を観察すると、明らかなへんとうの肥大は認められず、咽頭後壁(口の突き当たり)にコブのようなものが見られ、脈に同期してコブが拍動していました。経鼻的喉頭ファイバースコピーで頚動脈が不自然に曲がる変位走行異常が確認できました」(角田医師=以下同)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い