著者のコラム一覧
尾上泰彦「プライベートケアクリニック東京」名誉院長

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

男性の尿は「銃弾」と同じ “回転”しながら飛び出す理由

公開日: 更新日:

 男性のペニスの先から出るオシッコは、回転しながら排出されていることはご存じでしょうか。それはできるだけ真っすぐ飛ばせるように、神が創造した神秘なる業といえるでしょう。

 回転して飛び出すのは「銃弾」と同じようなものです。ほとんどの銃弾は発射されると回転しながら進んでいきます。その回転によるジャイロ効果で、弾軸が安定し、直進性が高まるのです。これは銃身の内側にらせん状の溝(ライフリング)があり、そこを弾が通過すると溝の方向に沿って弾が回転するという仕組みです。

 尿道の長さを銃身で例えるなら、男性の尿道は約20センチ、女性の尿道は約4センチですので、男性は「ライフル銃」、女性は「ピストル(短銃)」といえるでしょう。しかし、女性の尿は回転せず直進します。

 なぜ男性の尿は回転して出るのでしょうか。銃のように尿道の内側にライフリングがあるわけではありません。

 ただ、男性の尿道の出口の手前には「舟状窩(しゅうじょうか)」という少し膨らんだ部分があります。この部分が尿が回転して放出される際に、何らかの影響を与えていると考えられます。その膨らみから、尿道が急に狭くなり外尿道口に出ます。この外尿道口が尿道の中で最も細い所なのです。ここで尿のスピードが一気に加速され、勢いよく放出されるわけです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  2. 2

    帝釈天から始まる「TOKYOタクシー」は「男はつらいよ」ファンが歩んだ歴史をかみしめる作品

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  5. 5

    立川志らく、山里亮太、杉村太蔵が…テレビが高市首相をこぞってヨイショするイヤ~な時代

  1. 6

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  2. 7

    森七菜の出演作にハズレなし! 岡山天音「ひらやすみ」で《ダサめの美大生》好演&評価爆上がり

  3. 8

    小池都知事が定例会見で“都税収奪”にブチ切れた! 高市官邸とのバトル激化必至

  4. 9

    西武の生え抜き源田&外崎が崖っぷち…FA補強連発で「出番減少は避けられない」の見立て

  5. 10

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ