杉浦太陽は2個をすぐ…大腸ポリープ切除見極めのポイント

公開日: 更新日:

 がん化するリスクがある腺腫性ポリープのうち、切除するかどうかの一番の目安は「大きさ」だという。

「大腸ポリープ診療ガイドラインでは、ポリープの直径が6ミリ以上の病変を内視鏡による切除の適応としています。5ミリ以下のポリープに比べ、6ミリ以上の大きさになるとがんのリスクが7・2~14・6倍という英国のデータがあるのです」

 大腸がんが発生する経路は2つある。ひとつは正常な粘膜が発がん刺激を受けて直接がんが発生する「デノボ経路」でポリープは関わっていない。もうひとつが良性のポリープががんに変化する経路で、「アデノーマ・カルチノーマ・シークエンス」と呼ばれている。

「大腸ポリープは、がん抑制遺伝子のAPC遺伝子が異常を来すことで発生します。できたポリープは、がん遺伝子であるK―RAS遺伝子の変化によって大きくなっていき、さらにがん抑制遺伝子のp53遺伝子の異常によってがん化します。つまり、ポリープは大きくなるにつれ多段階的に遺伝子の傷が蓄積していきがん化するので、大きさが重要なポイントになるのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」