岸あさこさん 世界でもまれな乳がんで「終わった」と思った

公開日: 更新日:

 2018年1月から手術と抗がん剤と放射線の治療が始まりました。抗がん剤の副作用は想像以上でした。脱毛はもちろんのこと、下痢は尋常ではなく、口の中がひどく荒れて強烈に染みる……サンドイッチのほんの香り付けのようなマスタードで悲鳴を上げてしまいました。むくみもひどくて、一番つらかった時期は歩いても50メートルごとに休憩が必要でした。「こんなにつらくて生きていく必要があるのか?」と思ってしまったほどです。

 治療のつらさに加えて、これからどう生きていけばいいのかまったくわからない心細さがありました。医師は「抗がん剤治療しながら仕事している人もいますから大丈夫ですよ」とサラッと言うのですが、到底納得できません。私が欲しかったのは「希望」であり「情報」でした。どんなに小さくてもいいから希望になる何かが欲しかった。

■料理教室の先生の笑顔が「希望」に見えた

 そんなときに出会ったのが、とある料理教室の先生でした。知人が教えてくれた料理教室で、聞けば先生も乳がんで乳房を全摘出して抗がん剤治療を行い、その時はホルモン治療中という状態でした。つらいはずなのに、その先生はとても元気で明るくて、笑顔が太陽のようでした。まさに「希望」に見えました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松重豊がついに引退を示唆し2代目探しに言及…「孤独のグルメ」井之頭五郎を継ぐ有力候補者の実名続々!

  2. 2

    “激ヤバ”高市チルドレン門寛子議員が大炎上! 国会前ペンライトデモを「ごっこ遊び」と揶揄・嘲笑

  3. 3

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?

  4. 4

    「考える野球」に混乱と苛立ちが続く中、涙が出そうになった野村監督の声かけ

  5. 5

    やはり万博EVバスは現場でも悪評ふんぷんの“いわく付き”だった…販売元が負債57億円で再生法申請

  1. 6

    NHKドラマ10「魯山人のかまど」は早くも名作の予感! 藤竜也は御年84歳、枯れてなお色香漂う名演技

  2. 7

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  3. 8

    巨人・坂本勇人「二軍落ち」のXデー…代打もムリで「そのまま引退」にも現実味

  4. 9

    赤沢経産相“ナフサ不安”の呆れた責任逃れ シンナー不足「目詰まり」「解消済み」に塗装業界は不信感

  5. 10

    楽天は“格安”、12球団監督の年俸はこうして決まる…出来高、日米待遇格差まで丸っと解説