岸あさこさん 世界でもまれな乳がんで「終わった」と思った

公開日: 更新日:

 さらに、その料理教室には乳がん手術によって包丁が握りにくくなったりした人のための「乳がん患者専門クラス」があり、乳がんのつらさや悩みを分かち合える仲間と出会えたのです。それが今の仕事につながりました。

 初めはSNSで乳がん患者の会員制の交流サイトを立ち上げ、情報を共有し合う場をつくりました。そのうちに乳がんの手術前に鏡などを使って胸を自撮りしている人が多いとわかったのです。「プロのカメラマンに美しく撮ってもらいたい」という声を聞いて、「それなら」と東京に小さなスタジオを設けました。資金はクラウドファンディングで集め、2019年10月にスタートしました。

 誰もが初めは緊張しています。手術を控えて失ってしまう胸を写真に残そうと考えていらっしゃるので、来るなり号泣される方もいます。でも、乳がんを経験した者にしかわからないいろいろな話で盛り上がり、いつしか笑顔になっていくのです。そして「私も岸さんみたいになれるんですね」とスッキリして、写真とともにお帰りになります。

 私にとって料理教室の先生がそうであったように、今度は私が誰かの良きお手本になれたらうれしいと思っています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松重豊がついに引退を示唆し2代目探しに言及…「孤独のグルメ」井之頭五郎を継ぐ有力候補者の実名続々!

  2. 2

    “激ヤバ”高市チルドレン門寛子議員が大炎上! 国会前ペンライトデモを「ごっこ遊び」と揶揄・嘲笑

  3. 3

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?

  4. 4

    「考える野球」に混乱と苛立ちが続く中、涙が出そうになった野村監督の声かけ

  5. 5

    やはり万博EVバスは現場でも悪評ふんぷんの“いわく付き”だった…販売元が負債57億円で再生法申請

  1. 6

    NHKドラマ10「魯山人のかまど」は早くも名作の予感! 藤竜也は御年84歳、枯れてなお色香漂う名演技

  2. 7

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  3. 8

    巨人・坂本勇人「二軍落ち」のXデー…代打もムリで「そのまま引退」にも現実味

  4. 9

    赤沢経産相“ナフサ不安”の呆れた責任逃れ シンナー不足「目詰まり」「解消済み」に塗装業界は不信感

  5. 10

    楽天は“格安”、12球団監督の年俸はこうして決まる…出来高、日米待遇格差まで丸っと解説