学校にマスク持参の科学的根拠は? “手作り”で防げるのか

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「マスクをしていれば、無意識のうちにウイルスに汚染された手や指を顔に触れるのを防いでくれるので有効だ」という意見を耳にする。しかし、顔にウイルスがついたとしても、感染するわけではない。極端な話、手や指がウイルスだらけでも、直接その手や指を口の中や鼻の中に突っ込んだり、目をこすったりしない限り感染はしない。

「むしろ、マスクをすることで安心して、その表面を触り、そこに付着したウイルスを吸い込む方がよほど怖いのです」

 問題は飛沫感染やエアロゾル感染ばかりを気にしていて、接触感染を軽く考えることだ。

「ある学校の登校日では、体育館の床に生徒を間隔をあけて座らせていました。飛沫感染を恐れてのことでしょうが、いくら床をきれいにしても、その場で生徒や教師の口からはウイルスを含んだ飛沫、唾液が飛んでくる。床に落ちたウイルスに接触感染するという視点がまったく抜け落ちていて心配になりました」

 もし飛沫感染やエアロゾル感染によるリスクが高いのなら、すでに満員の通勤電車で感染爆発が起きているはず。それがないのは、感染の多くが接触感染によるものということではないか。

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