英首相はICUへ…新型コロナ肺炎はなぜ急激に悪化するのか

公開日: 更新日:

「このように、病原体の侵入や薬の投与などが引き金となって、サイトカインが過剰に産生されて起きる異常事態をサイトカインストームと呼びます」

 サイトカインとは細胞から分泌されるタンパク質のこと。目標とする細胞にシグナルを伝達し、細胞の増殖、分化、細胞死、機能発現など多様な細胞応答を引き起こす。その中でさまざまな炎症症状を引き起こすのが炎症性サイトカインだ。

「炎症性サイトカインにはIL―1、IL―6、TNF―αなどさまざまな種類があります。本来は病原体を攻撃するなどして身を守る働きがあるのですが、血液中にこれらの炎症性サイトカインが大量に放出されると、その作用が全身に及び、血液凝固や血圧の上昇などが起きます。最後には多機能不全に至り、ひどい場合には致死的な状態にまで陥るのです」

■サイトカインストームとは?

 免疫には、生まれたときから持つ「自然免疫」と、生後に病原菌にさらされて得られる「獲得免疫」がある。自然免疫は体に入ってきた病原体すべてに反応し、排除しようとする。つまり未知のウイルスである新型コロナに対しても自然免疫は働くのだ。ところがそのウイルスが自然免疫組織のどの部分を刺激するかによって、さまざまなサイトカインが分泌され、場合によってはサイトカインストームを引き起こすと考えられる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網