英首相はICUへ…新型コロナ肺炎はなぜ急激に悪化するのか

公開日: 更新日:

「ただし、別の見方もあります。急激に悪化したように見えるのは、患者はもちろん周囲も、病状の悪化に気づいていなかっただけではないか、というのです」

 事実、症状がないと思われる患者の肺をCT検査したところ、肺炎症状を起こしていた症例が複数報告されている。

「通常の呼吸量では気づきませんが、肺の能力が劣っている可能性が考えられます。その場合、階段を上るなど少し強めの運動をすると息切れが見られることがあります」

 気になるのはウイルスの強毒化だ。中国・武漢で見つかった新型コロナウイルスが世界保健機関(WHO)に報告されて3カ月が過ぎた。この間、ウイルスが急激に変化した可能性はないのか。

インフルエンザやC型肝炎やHIVは遺伝子変異をしやすいのですが、新型コロナウイルスは変異しにくいことがわかっています。それは、新型コロナウイルスには、遺伝子の複製ミスをある程度まで修復する能力を持っているからです」

 ただし、修復が及ばない領域はある。それが、新型ウイルスが細胞に侵入するときの入り口(受容体)を選択する領域とそれを支援する領域だとの見方もある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃