局所性ジストニアのERIKAさん 手術で頭蓋骨に穴を開け…

公開日: 更新日:

 退院後も仕事は順調にあったのですが、もともとネガティブ思考なので「元通りになるのかな」と心配でした。そのうち新型コロナウイルスの影響で考える時間が増えて落ち込んでいきました。

 でも、一周回って「人と比べても仕方がない。自分のぺースでこの病と向き合っていけばいい」と思えるようになって、楽になりました。確かなのは「ギターを弾けることが楽しい」ということ。病気と闘った経験は、きっと表現者としてプラスになる。私にしか出せない表現力が生まれると信じています。

 病気になって、周囲の人たちの温かさを実感しました。病気だなんて言ったらどう受け止められるかわからないので誰にも相談しなかったのですが、伝えてみたら、みんな親身になって支えてくれました。つくづく「1人じゃない。みんながいるから今の自分がある」ことを確認できました。

 10代のころの自分は殻に閉じこもっていたけれど、ギターに出合って世界が変わったんです。だから私はいろんな人にギターの楽しさを伝えたい。ライブプレーでもギター講師でも、活動の根底にあるのはその思いです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー