著者のコラム一覧
神崎浩孝医学博士、薬剤師

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

「ヘルペス」の重症化を防ぐには早期に治療を開始すること

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 身近なウイルス感染症といえる「ヘルペス」にはいくつか種類があることを前回お話ししました。今回は症状や、予防と治療に使われる薬について紹介します。

 ヘルペスの共通した症状として、水疱やびらん、発熱などがあげられます。単純ヘルペス(HSV)で起こる口唇ヘルペスは、口角や口内に水疱ができます。同じく性器ヘルペスは性交渉によって感染する性感染症で、性器に発症して排尿困難を引き起こすケースもあります。新生児ヘルペスは出産時に母親から子供へとうつるもので、死亡例やヘルペス脳炎という後遺症を残すこともありますから注意が必要です。

 水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)が引き起こす水痘(水ぼうそう)は、飛沫感染や接触感染に加えて空気感染もすることから、子供が学校などで感染するケースが多い感染症です。一度かかるとその後はかかることはありませんし、ワクチンもあります。そのため予防も可能ですが、成人になってから感染した場合、重症化して肺炎や脳炎を引き起こすこともあります。油断はできません。成人で感染が疑われる場合には、速やかに受診して治療を始めましょう。

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