著者のコラム一覧
東丸貴信東邦大学名誉教授、平成横浜病院健診センター長

東京大学医学部卒。東邦大学医療センター佐倉病院臨床生理・循環器センター教授、日赤医療センター循環器科部長などを歴任。血管内治療学会理事、心臓血管内視鏡学会理事、成人病学会理事、脈管学会評議員、世界心臓病会議部会長。日本循環器学会認定専門医、日本内科学会認定・指導医、日本脈管学会専門医、心臓血管内視鏡学会専門医。

血管への後遺症「ドイツでは回復者の6割以上に心臓の異常」

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 新型コロナウイルスが体内に侵入すると、その防御反応として免疫組織が働き、炎症が生じる。その炎症で内皮細胞が傷つき、サイトカインで血管内部が活性化されると、血小板は凝集を起こしやすくなる。血管壁にもくっつきやすくなり、血栓が容易にできる環境となる。冠動脈などの小さな血管が感染すれば川崎病のような血管炎が起き、冠動脈瘤や心筋梗塞が生じる可能性がある。

 新型コロナウイルスは全身に炎症と血栓症を起こす可能性がある。心筋梗塞以外にもエコノミークラス症候群(肺血栓塞栓症)、脳梗塞について大人も注意する必要がある。

 実際、新型コロナウイルス感染者では、免疫力があることで却って免疫の暴走が起きやすい、若い人に脳梗塞が生じることが米国ニューヨークなどから報告されている。 

 国際的には、急性期脳卒中(主に脳梗塞)発症率は中国武漢からの報告に基づいて4・9%(95%信頼区間 2・8~8・7%)と推測されている。

 一般に呼吸器疾患に罹った初期の3日間に脳卒中発症リスクが3・2~7.8倍増えると報告されている

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