失明リスク高い「加齢黄斑変性」はサングラスと食事で予防

公開日: 更新日:

 2年ほどで終わる人もいれば、4~5年かかっても治療が終わらない人もいる。そのため、途中で挫折してしまう人もいる。治療を中断してしまった人へのアンケート結果を見ると、中断しないために必要だったこととして、「経済負担の軽減」「通院する時間的な余裕」「注射回数の軽減」が挙がっている。

■新薬は3カ月に1度の治療でOK

 そこで今年新しく登場したのが、ブロルシズマブ(商品名ベオビュ)だ。国内で使用できるVEGF阻害薬としては、4つ目になる。従来薬との大きな違いは、注射の間隔が長いこと。

 従来薬でよく使われているアフリベルセプト(商品名アイリーア)の場合、4週間に1回の注射を3回行い(導入期)、その後(維持期)は8週間隔で投与する。一方、新薬のブロルシズマブは導入期は「4週間に1回×3回」と従来薬と同じだが、維持期は12週間隔でOKだ。

 アフリベルセプトと比較した臨床試験(日本人を含む国際共同第3相試験)では、「48週(1年間)において、新薬は従来薬より視力改善の変化が劣らないこと」、そして「16週と48週において、新生血管から漏れている水でできるむくみの改善が新薬の方が従来薬より良かったこと」が分かった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」