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清澤源弘自由が丘清澤眼科院長

1953年、長野県生まれ。東北大学医学部卒、同大学院修了。86年、仏原子力庁、翌年に米ペンシルベニア大学並びにウイリス眼科病院に留学。92年、東京医科歯科大眼科助教授。2005-2021年清澤眼科院長。2021年11月自由が丘清澤眼科を新たに開院。日本眼科学会専門医、日本眼科医会学術部委員、日本神経眼科学会名誉会員など。

潰瘍性大腸炎になると目にはどんな症状が出るのですか?

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 現在認識されている眼科合併症には、「上強膜炎」、「強膜炎」、「白内障」、「続発性緑内障」、「ブドウ膜炎」、「視神経炎」があります。西欧諸国では、上強膜炎が症例の29%で発生しており、疾患活動の指標とされています。また強膜炎は18%の症例に発生し、ぶどう膜炎は17%の症例に発生が報告されています。「上強膜炎」、「強膜炎」、「ぶどう膜炎」は深さの違いはありますが、いずれも白目の部分に充血する炎症と考えてよいでしょう。

 2017年に韓国の済州島から報告された「炎症性腸疾患患者の眼症状」での東洋人でのクローン病患者36人と潰瘍性大腸炎患者25人の合計61人での報告によれば、眼科症状は44例(72・1%)が陽性と高頻度でした。虹彩炎や上強膜炎など重要な一次性眼炎症は8・2%の患者にみられ、偶発的合併症ではドライアイ症候群が57・4%で有意に多かったそうです。

 炎症性腸疾患の患者さんは眼科検査を一度は受けることをお勧めします。

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