著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「終わりよければすべてよし」は科学的に証明されている

公開日: 更新日:

 また、心理学用語で「新近効果」というものがあります。これはアメリカの心理学者であるノーマン・H・アンダーソン氏によって提唱されたもので、「最後に示された特性が記憶(印象)に残りやすく、後の判断に大きな影響を与える」というものです。

 アンダーソン氏は被験者に対し、実際の事件を題材にして模擬裁判を行いました。被験者たちを陪審員、弁護士、検事の3組に分け、その中で証言の与え方によって陪審員の判断がどう変わるのかを検証しました。証言は弁護側に6つ、検事側に6つ用意します。

 その結果、証言の数をどのように出しても、陪審員は最後の証言をした側に有利な結論をくだす傾向がある。つまり、「人は違う情報源から多くの情報を与えられると、最後に得た情報に影響を受けやすい」ことが分かったのです。コンテストなどで最後に登場する人が有利になるのは、何かを判断する際には、直近の情報を判断材料にしやすいといった心理が働くからなのです。

 科学的なエビデンスから考える「終わりよければすべて良し」とは、「いろいろあったけど、最後に良いことがあったから良かった!」というよりは、最後に得た経験の感想が、これまでの経験の感想に勝るということ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  2. 2

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  3. 3

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  4. 4

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 5

    “キムタク効果”見込んだ吉野家の戦略は残念な結果に…ファンの間に沸き起こる「藤田ニコル復帰待望論」

  1. 6

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  2. 7

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  3. 8

    「夫婦別姓刑事」とフジテレビの時代錯誤…“看板に偽りあり”のタイトルと「超・年の差婚」設定への嫌悪感

  4. 9

    萩本欽一〈25〉「車椅子でも絶対に明治座に出す」脳梗塞で左半身麻痺の坂上二郎さんを奮い立たせたひと言

  5. 10

    維新また猿芝居…国会空転トップ会談で定数削減法案に“白旗”も「今時点で取り下げない」と強がるワケ