著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

デコポンは朝に生ジュースで ビタミンCがミカンの1.6倍

公開日: 更新日:

 デコポンはポンカンと清見みかんを掛け合わせた中で糖度13度以上、クエン酸(酸度)1.0%以下を満たしたものを言います。熊本県不知火(しらぬひ)町(現宇城市)が由来の柑橘類なので、「デコポン」の商標は熊本県果実農業協同組合連合会が所有しています。そのため、日本園芸農業協同組合連合会(日園連)傘下の農業団体(JA)及び柑橘生産のある農業団体(JA)以外はデコポンの名称は使えません。加盟していない農家は、不知火や独自のブランド名で出荷していることもあります。

 そんなデコポンの栄養素で着目したいのが抗酸化作用の強いビタミンC。なんとミカンの1.6倍も含んでいるとされます。ビタミンCは時間栄養学的には朝に取りたい栄養素のひとつですが、コラーゲンの生成を活発にするので、さらに効率的に摂取するためには肉や魚、卵などのタンパク質と一緒に取るのがいいでしょう。また、鉄と一緒に取ることで鉄の吸収率も上がります。しかし、熱によって壊れてしまうので、生のままやジュースで取るのがおすすめ。

 次に、β-クリプトキサンチン。デコポンの色素成分で、ビタミンC同様、強い抗酸化作用を持ちます。必要に応じて体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜、視力の維持にも役立ちます。喫煙や飲酒をしていると、β-クリプトキサンチンの体内量が減ってしまうため、該当する方は積極的に取りたい栄養素です。β-クリプトキサンチンは油と一緒に取ると吸収率が高まります。油を含んだドレッシングと合わせてもいいでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状