著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

菜の花は抗酸化作用あり 貧血を防ぎ大腸がんにもなりにくい

公開日: 更新日:

 暖かな日も多くなってきました。菜の花といえば、春の象徴ですが、栄養価の高い食べ物としても重宝されています。

 そもそも菜の花とはアブラナ科アブラナ属すべての花のことを言いますので、アブラナ科アブラナ属であるキャベツ、ブロッコリー、カリフラワーなどの花もすべて「菜の花」と呼ばれています。私たちがいわゆる「菜の花」として食べているのは、これらのうちの「菜花(なばな)」で、一般的にアブラナの若い茎とつぼみを指します。そのため、「菜の花」「菜花」「なばな」「ナバナ」などと店によって表記が違うのです。

 菜花が辛くて苦手という方もいらっしゃるでしょう。この辛味はイソチオシアネートという成分なのですが、老化を抑制してくれる強い抗酸化作用を持ちます。その他にも、大規模な研究データを分析して、130万人分のデータをまとめた報告によると、菜花のような野菜をよくとる人は大腸がんになるリスクが7%低いことが示されています。大腸がんに限らず、卵巣がんや前立腺がんなどにも同様の効果が期待されていますので、免疫力を高め、感染症対策をとりたい方におすすめです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々