定年を越えて働きたいなら40代から「補聴器」を勉強すべき

公開日: 更新日:

 加齢性難聴の原因は耳の奥にある、蝸牛と呼ばれる中枢器官にある有毛細胞が障害されることで起きる。

「音は外耳から入って内耳にある蝸牛のリンパ液が振動して有毛細胞が刺激を受け、音を電気信号に変えて脳に伝達します。しかし、有毛細胞は20歳くらいから少しずつ減少する。とくに外耳に近い、高音域をキャッチする有毛細胞から減少していくために、高い周波数の音域から聞こえづらくなるのです」

 残念なことに有毛細胞はいったん壊れると二度と再生しない。そのため、加齢性難聴になると、一般的には音を増幅する補聴器で補うしかなくなる。

「かつての日本では現役世代では補聴器の話題はほとんどなされませんでした。定年前の50代になると、『窓際族』に代表されるように、職場で重要な仕事を任されなくなったことと、加齢性難聴を自覚する人が少なかったからです。しかし、これからはそうはいきません。若い人と同じように働かないと雇用は守れません。その能力を維持するには老眼対策とともに加齢性難聴対策も必要になるのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?